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Vol.47 昔はなんでも安かったのか? カリフォルニア編

作成日時 Wed, November 15, 2017
カテゴリー: 立花峰夫のワインコラム

前回は、「昔は高いワインが安くてよかったなあ」という話を、フランスワインについてしました。今回は、カリフォルニアワインについてです。

 

1976年の「パリスの審判」で歴史的勝利を収めた赤ワイン、スタグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン スタグス・リープ・ヴィンヤード1973の発売時の価格が、たったの6ドルだったのはわりと有名な話です。この40年あまりで、米国の消費者物価は4倍強になっていますので、今の貨幣価値に換算すれば25ドルぐらいですかね。現在、同ワイナリーにおけるフラッグシップのカベルネは、CASK23という銘柄ですが、最新ヴィンテージ2014の米国における小売価格は275ドル(ワイナリーの直販価格)です。10倍以上のプレミアがついていることになるので、「勝ててよかったねえ」という話であります。ちなみに、「パリスの審判」で残念ながらしんがりだったフリーマーク・アビーでも、現在一番高価なカベルネ(記念ボトルなどを除く)である、ボッシェ・ヴィンヤードの最新ヴィンテージ2013が150ドル(ワイナリー直販価格)。やっぱりとても値上がりはしているのです。

 

日本国内の価格はどうだったのでしょうか。私の手元には、日本のワイン・インスティテュートが発行した「1987 カリフォルニアワイン ブランド・リスト」という資料があります。輸入元ごとに取り扱いワインの銘柄と価格がリスト化されているもので、今でも毎年刊行され続けています。30年前というと、私はまだ高校一年生で、モスコミュールとかカルピスチューハイとかを、かわいく飲んでいました(今でもカルピスチューハイは飲みますが)。

 

最初のページに、「カリフォルニアワイン 取り扱い会社リスト(五十音順)」というのが載っているのですが、これがなかなか感慨深い。ほとんどが今では存在しないか、カリフォルニアワインの輸入から撤退してしまった会社です。でも、輸入されているワイン・ブランド自体は、けっこう今でも現役のところがそれなりに多く見られまして、国破れて山河ありなのでした。

 

さて、ベンチマークとなっているスタグス・リープ・ワイン・セラーズのCASK23については、ヴィンテージ1979がオンリストされていました(輸入元は今と違います)。安さにびっくりする気満々で価格欄に目をやりますと、あれれー、15,000円もしています。フリーマーク・アビーのカベルネ・ソーヴィニョン(ヴィンテージ、畑名記載なし)は、7,000円。不可思議なほど高い。どうして、どうしてとクビをひねることしばしで、1989年に酒税法の改正があったことを思い出しました。1989年4月までは、高級洋酒には輸入価格(運賃、保険料などを含む)に応じた従価酒税がかけられていたので、舶来モノの高いワインはえらく高価だったのです。なので、1989年頃にカリフォルニアワインの日本での価格はいったんガクンと落ち、またそこからじりじり値上がりしていったのだろうと思われます。

 

なお、このブランド・リストで面白かったのは、ワインの「種別」を示す欄に、「赤」、「白」、「スパークリング」、「その他」(酒精強化などでしょう)に加え、「ホワイト・ジンファンデル」というカテゴリーがあることです。1987年、そんな時代だったのですね。

 

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立花峰夫:
ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」スクールマネージャー。
ワインライターとして専門誌に寄稿も行う。訳書・監修書多数。
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