日本を代表する元ワインジャーナリストが表現するオレゴンのエレガンス
約25年にわたってワインジャーナリストとして伝統ある銘醸地から新興地まで世界各地の生産地を訪ね歩き、その見聞を日本の多くのプロ達に発信し続けてきた佐藤吉司。とりわけピノ・ノワールに造詣の深い彼が最も敬愛し親交の深い生産者のひとりである、オレゴン州ウィラメット・ヴァレーのレジェンド、ジ・アイリー・ヴィンヤーズの2代目当主ジェイソン・レットにある日ワイナリーでの研修を申し出たところ、ジェイソンから返ってきた答えは「ワインジャーナリストはただ評価するだけでワイン造りの本質を知らない。実際にワインを造ってみればその視野は広がる。せっかく学ぶならここで自分自身のキュヴェを造ってみてはどうか。それが研修を受け入れる条件だ」というものであった。その言葉に共感した彼は休職し現地に長期滞在し、3樽だけの正に手造りのピノ・ノワールを仕込んだ。2021年は幸運にもピノ・ノワールの生育に理想的な気候で様々な選択肢が可能であったが、ジェイソンの了解を得た上で収穫時期や醸造法など独自の判断を行いジ・アイリーとはまた違ったスタイルに仕上げた。"守護者"を意味するワイン名はブドウの根を荒らす野ネズミなどを捕食し畑を守ってくれるコヨーテをモデルとしラベルデザインも自身で描いた。
ワインメーカー佐藤吉司
生産国USA
地方オレゴン